春期限定いちごタルト事件/米澤穂信

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)

 1話目だけ読んでみたけどこれっていわゆるプチ推理ものだったのだね。何の前情報も、レーベル名も裏表紙さえも読まないまま手を出したのだけど、何という俺との乖離。そっかあ〜というに留まってしまった。面白いとか面白くないとか述べる気がしない。野球が好きじゃないのに叔父に連れられてスタジアムへ試合を見に行ったような気持ちだった。しかし設定としては、ヤサい。ヤサすぎる。優男的だという意味であってベジタブルじゃないですよ。主人公、お前もう女になれやって思う。女性差別じゃないですよ。男性名詞と女性名詞と中性名詞がドイツ語などにはあるが、あれって男女差別に顔真っ赤な連中から何か言われんのだろうか? いいよそんなの。しかしキャラクターの役割は本当に分かりやすい。月並みなこと言うけど、もっと心の闇に迫るものがいい。これそういうジャンルじゃねーから! この小説を俺が読んだことは、友達と、友達の友達と3人でメシを食っていて、友達がトイレに行った時の気まずさに似ている。どこまで言うんだ。