食生活の変化

 鍋を扱えるようになったんだよね。それでちょっと前にすき焼きをやったんだよね。鍋を扱えなかったというのはどういうことなのかというと、鍋を使うような土壌がなかったというか、日常の中で鍋を使うという選択肢がなかったんだよね。発想がなかった。食べるものはほぼコンビニから買ってくるのだよね。それがですね、ある日、すき焼きをやりたいなと思ったんですよ。いやこれは嘘だな。最初から経緯を説明すると、俺は最近、実は、ちょっと食事を制限しようかと思い始めたのですね。というのも、食費が膨大になっていい加減むかついてきたのが一つ、ちょっとは痩せようと思ったのが一つです。以前の記事で隠し事が二つあるといううちの一つはこれで、要するにダイエットみたいなことをやり始めたわけよ。というのも、小林とだいぶ前にスカイプした時に、俺の食ってる不健康なコンビニ食が、いったいどれほどのカロリーを秘めているのかということを調べようとしたのですよ。そしたら、柿の種がすごくてさ、610kcalとかあるんですよね。この数字だけは本当に忘れんわ。俺の身長が179.9cmなので、標準体重がなんぼやったかな、忘れたけど、その体重だったとして、一日の必要カロリーが1750kcalだったわけですよ。610kcalて。1食分超えてるやないか。別に痩せようとか思ってなかったんですけどね、こんな惰性で食ってる柿の種ごときで、一食分もチャージされたらたまらんわ。それやったらもっと美味いもん食いたいわ! と思うに至り、ご飯を炊き始めたわけよ。それに納豆をかけて食う生活が始まったのね。元々、納豆はそんなに嫌いじゃない(好きでもない)ので、まあ、別に苦ではなかったというか、もう5年半も食ってきた代わり映えしないコンビニ弁当に比べたら、白米+納豆+味噌汁+漬物とかでも全然構わんというかむしろ刺激的というかむしろ美味く感じるんですよね。もちろん、ご飯+納豆ryを5年半続けても、コンビニ弁当より上位に位置しているかといえばそれは分かりませんよ。でも、少なくとも現時点では、満足なんですよね、米と納豆ベースで。なので毎日のように米を炊いてなんとかやっとるわけです。しかしね、人間というのは段々欲が出てくるというか極端というか、つーか「人間というのは」っていうレベルじゃなくて「俺という人間は」って感じなのかもしれんけどね、米炊くぐらいやったら他にも自炊らしきしてもええやろ、コンビニ食オンリーでいってる時は自分ちのレンジを使って温めることさえしたくないけど、米を炊いちゃってるんだったら他にもなんかしてええんちゃうの、と思うようになったんですよね。それで、まあ一応減量を視野に入れているので、それなりにヘルシーなものがいいなと思って、じゃあやっぱ野菜とかかな、と思ってね、鍋なんかいいんじゃないですかと考えるようになったのですね。水張って、ネギでも豚肉でも煮て、ポン酢で食ったらええやないの、というね。おおそれ超いいなオイってことで、近所のうら寂れた、石鹸さえ売ってないスーパーで、色々買ってたわけですよ。そんで、あれ? と思ったんですよ。これ、別にすき焼きでよくな〜い? と。すき焼きって、要するにその水を張って沸かすというのを、すき焼きのタレを入れて沸かすに代えるだけでほとんどいいんだよね。そういえばすき焼きなんてもう何年食ってないやろうと思って、心躍りましてね、急遽、すき焼きに変更したわけですね。問題は包丁がないことや野菜を洗える環境がないことなんですけど、そこは手でちぎる風呂場で洗うという強硬手段で何とかなりましたね。ネギはさすがにハサミで切りましたね。それで肉焼いて、タレ入れてぐっつぐつ煮たんですけど、まあ結論からいえば超うまかったですね。ははぁー、こんなんでも成り立つんやなーって感じでしたね。ただし、4人分を作ってしまったし、結構いろんなものを入れたので、カロリーとかいう次元の話ではなくなってきてしまいましたね。でもうまかったので、こんな調子なんやったら毎日でもやりたいなあと思っていたわけですけど、野菜洗ったりするのが超面倒なので、あまり何回もやらないという風に自分の意識が働きそうなので、ちょうどいいスパンで行なえるのではないかと思っていますね。ご飯炊いて納豆かけて食うって、超楽やからなあ。まあ最近の食生活に訪れた変化がそんな感じですよ。