夢日記

 小学校の頃の俺が何かファミコンの大会に出ている。多分、アタックアニマル学園か、アラビアンナイトをプレイする大会で、各出場者は、黒塗りの電話ボックスぐらいの大きさで、中で座ると顔の部分だけ空いてて口元ぐらいは見えるような箱の中に入って、ゲームをする。俺もその中の一人なんだけど、夢の中の意識としての俺は、その大会に出た時より未来の俺らしく、その大会の様子が収められたビデオを見ているていだ。ゲーム大会だというのに会場はものすごく暗くて、各人、口元だけ見える状態で、コントローラーをカチカチやっている。各人のプレイしているゲーム画面などは一切映らずに、淡々と、誰が何位なのかだけがモニタされている。俺は、常に6位だった。ゲームが終わって、1位の人間が映し出されるが、口元しか見えず、その口元でニヤッと笑っていた。それで(大会当時の)俺は「運よく全国大会に出れたけど、どうせ勝てるわけないんやからなあ、まあ最下位じゃなくてホントよかったわ」と思っていて、おかんと一緒に徒歩で帰っていた。途中で軽食店に寄って、ピザか何か注文していたと思う。午後3時ごろだったと思うが、こういう時間ってええなあ、と俺は思っていた。
 場面は切り替わって、俺はテレビを見ている。クイズ番組をやっていて、

   司会者
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 という形(線の部分は解答者席が並んでいる)の布陣をしている。左側の解答者席には、中央の一つの席に1人だけ小説家が座っていて、右側には4人が座っている。その並びの、左から3人はどうやらレギュラーらしく、右端の1人は、その小説家の作品を愛読しているゲストが出演しているようだった。レギュラーの3人は俺の知らない人だった。それで、クイズの形式としては、4人の方が答えるんじゃなくて、問題が出されると小説家がそれに答え、その合間に4人が小説家を交えて雑談するというものだった。人形橋なんちゃらという作家が出演している時は、ゲストはミント・ブラマンシュだった。しかしその実態は当然ながら沢城みゆきだった。人形橋なんちゃらなんて作家は実在しないけど、夢の中の俺はその作家を知っているらしく、ものすごく売れないし作品もクソという認識だったと思う。そんなクソ作家に、愛読者として沢城みゆきがついてるなんてあり得ない、理不尽だ、と俺はむかついていた。クイズに間違えろ、と思っていた。むかつくのでチャンネルを変えると、さっきのクイズと同じで、解答者とゲストだけ違うという番組になった。どこに変えてもそうなるらしいけど、夢の中の俺はそれをおかしいと思ってない。名前は忘れたが、多分リアルに存在する作家が出てるチャンネルがあって、へーっ、この作家だとこのゲストが出るんやーと思いながら見ていたような気がする。