ラノベ研究

分析すべき点

  • 全体に対して
    • 起承転結に割かれた分量、それぞれの割合
    • キャラクターの数、男女比
  • 冒頭5ページ、真ん中らへん5ページ、終末5ページについて
    • 一文あたりの文字数、文節数
    • 会話文の割合

とある魔術の禁書目録/電撃文庫

超能力が科学によって解明された世界。能力開発を時間割り(カリキュラム)に組み込む巨大な学園都市。その街に住む高校生・上条当麻のもとに、純白のシスターが現れた。彼女は禁書目録(インデックス)と名乗り、魔術師に追われていると語る。こうして上条当麻は、科学と魔術の交差する世界へと足を踏み入れてゆく。
第1巻
7月20日上条当麻は、部屋のベランダに引っかかっていたインデックスと名乗る少女と出会う。彼女は、この世界には科学とは異なる魔術の世界があり、自分は魔術師に追われていると語る。上条はそれを信じられなかったが、彼の前にインデックスを狙う2人の魔術師・ステイル=マグヌスと神裂火織が現れる。

主要キャラクター
分量の配分
備考

とらドラ/電撃文庫

その目つきの鋭さのため、不良に見られてしまうことを気にしている高須竜児は、高校2年に進級し、以前から好意を寄せていた櫛枝実乃梨や、親友である北村祐作と同じクラスになることができた。一方で、新しいクラスメイトの間にはびこる「高須は不良」という誤解を、また最初から解かねばならないことが憂鬱であったが、実乃梨の親友で「手乗りタイガー」こと逢坂大河との出会いにより、意外に早くその誤解は解かれることとなる。

ある放課後、大河は想い人の祐作にラブレターを出そうとするが、それを間違って竜児のカバンに入れてしまう。ラブレターを送ったことを知られたと思った大河は、竜児を闇討ちすべく高須家に忍び込む。その夜のやりとりがきっかけで、大河と竜児は「お互いの恋を応援する共同戦線」を張ることになり、大河はなし崩しに高須家に入り浸るようになっていく。

主要キャラクター
分量の配分
備考

キノの旅/電撃文庫

旅人のキノが相棒でモトラドエルメスと旅をしながら、様々な国を巡るという短編、1話完結型のファンタジーである。キノとエルメス以外にも、「師匠と相棒」「シズと陸」が主人公となる話があり、稀にこの3者以外が主人公の話もある。基本的にはキノら旅人が、毎話、独特の制度や技術、価値観を持つ国家や国民と関わるというストーリーで、そこに寓話の要素を持つ。本作はライトノベルにおける「寓話的異世界物語のさきがけ」であると評するものもいる。

主要キャラクター
分量の配分
備考

ミミズクと夜の王/電撃文庫

ある月の夜、ミミズクと名乗る人間の少女が魔物の棲む森にやって来る。彼女は自分が魔物に食べられることを望んで森を彷徨った末に、魔物を統べる者「夜の王」に出会う。人間を相手にしない「夜の王」に、自らを食べるよう説得するために、彼女は森に居座って「夜の王」の所に通うようになる。

主要キャラクター
分量の配分
備考

灼眼のシャナ/電撃文庫

御崎市で平凡な日常を過ごしていた高校生の坂井悠二は“燐子”(りんね)と呼ばれる怪物の出現と共に非日常の世界に巻き込まれ、名も無き少女と出逢った。その名も無き少女は、人知れず人を喰らう異世界人“紅世の徒”を探し討滅するフレイムヘイズの1人。彼女は、悠二が自覚のないまま死んでいることを告げ、訳あって“紅世の徒”から狙われるようになった悠二を護る様になる。そんな彼女に悠二は、彼女の大太刀『贄殿遮那(にえとののしゃな)』から「シャナ」という名前をつける。2人は反発しながらも、少しずつ惹かれ合っていく。

主要キャラクター
分量の配分
備考

狼と香辛料/電撃文庫

旅の青年行商人クラフト・ロレンスは、商取引のために訪れたパスロエ村を後にした夜、荷馬車の覆いの下に眠る一人の密行者を見付ける。それは『ヨイツの賢狼』ホロと名乗る、狼の耳と尻尾を持つ少女であった。

ホロは遙か北の故郷『ヨイツ』を離れての放浪の中、パスロエ村の麦に宿った狼であった。ホロは神と呼ばれ、長年村の麦の豊作に尽くしていたが、農業技術の進歩によってないがしろにされるのを感じ、望郷の念を募らせていた。そしてついに収穫祭の日、通りかかった荷馬車の麦束に乗り移って、村を脱出したのであった。

少女が狼の化身であることを知ったロレンスは、彼女を旅の道連れとした。二人は行商の途中、様々な騒動に巻き込まれながら、ホロの故郷を目指して旅をすることになる。

主要キャラクター
分量の配分
備考

デュラララ!!/電撃文庫

東京・池袋を舞台に主人公の首無しライダーを始め、高校生、カラーギャング、情報屋、闇医者、ヤクザ、妖刀など多くの登場人物が繰り広げる群集劇。

主要キャラクター
分量の配分
備考

ソードアート・オンライン/電撃文庫

「これは、ゲームであっても、遊びではない」

2022年、とある大手電子機器メーカーが「ナーヴギア」という仮想空間への接続機器を開発したことで、世界は遂に完全なるバーチャルリアリティを実現させた。

主人公キリトは、このナーヴギアを使ったVRMMORPG「ソードアート・オンライン」のプレイヤーである。運よくベータテスターに選ばれ正規版も購入したキリトは、ログイン後に出会ったクラインと共に、正規版SAOの世界を満喫するのであった。

しかし、そんな感動も束の間、2人はベータテスト時には確かに可能だったログアウトができないことに気づく。混乱の後、ゲーム開始地点の広場に転送された2人は、ログインした1万人のプレイヤーと共にゲームマスターから恐るべき託宣を聞かされる。

SAOのゲームデザイナーである茅場晶彦の名を名乗ったその男は、淡々とデスゲームのチュートリアルを開始する。曰く、ログアウトができないのは仕様であり、SAOの舞台「アインクラッド」の最上部第百層のボスを倒してゲームをクリアすることだけがこの世界から脱出する唯一の方法である。そして――、このゲームで死亡したり、現実世界でナーヴギアを強制的に外したりすれば、ナーヴギアから高出力マイクロ波を発せられ、脳を破壊されて死ぬことになる。

2年後、アインクラッドの最前線は七十四層。プレイヤーの数は、6000程にまで減っていた。

主要キャラクター
分量の配分
備考

乃木坂春香の秘密/電撃文庫

白城学園に通う綾瀬裕人はごく普通の男子高校生であり、平凡な日々を過ごしていた。一方、同じクラスメイトである乃木坂春香は容姿端麗・才色兼備な深窓の令嬢であり、「白銀の星屑(ニュイ・エトワーレ)」・「鍵盤上の姫君(ルミエール・ドゥ・クラヴィエ)」など、数多くの美称を持つ学園のアイドルであった。特に接点があるわけではない二人であったが、ある日、裕人が親友の朝倉信長の代わりに図書室に本を返却しに行った際に春香がアキバ系であることを知ってしまう。自分の秘密を周囲に知られることを極端に恐れる春香をフォローすることになる裕人。それがきっかけで裕人と春香の「秘密」の関係が始まる。

主要キャラクター
分量の配分
備考

ご愁傷さま二ノ宮くん/富士見ファンタジア文庫

世界各国を飛び回っている両親と放浪癖のある姉。4人家族なのに、なぜか丘にある大きな一軒家で一人暮らしをする高校生・二ノ宮峻護の元にとある兄妹が押しかけて来る。しかし、この2人には重大な秘密があった。兄・月村美樹彦はインキュバス、妹・月村真由サキュバスと、他者から精気を得なければ生活出来ないという、とてつもなくやっかいな体質を持っていた。兄妹は峻護の姉・二ノ宮涼子と美樹彦が旧知の仲であったため、一人暮らしをする峻護の意見を軽く無視して、共同生活を開始する。さらに真由にはサキュバスの他にサキュバスとしては考えられない男性恐怖症といった体質も持っているため、これまた涼子と美樹彦は峻護の意見を完全に無視して、真由の男性恐怖症克服のためのパートナーとして彼を抜擢する。

そこに峻護と真由の通う学校の生徒会長・北条麗華を加えた三角関係が展開するというときめき吸愛ファンタジー

主要キャラクター
分量の配分
備考

鋼殻のレギオス/富士見ファンタジア文庫

荒廃して人が住めなくなった大地に、人間の唯一の生活の場である「移動する都市」が無数に行き交うという未来の世界を舞台にした作品。タイトルの「レギオス」とはこの「移動する都市」の名称であり、作中では「自律型移動都市」と書いて「レギオス」と読ませている。都市全体が学生のために存在する「学園都市」が主な舞台となり、ジャンルは「学園ファンタジー」「学園アクションファンタジー」「最強学園ファンタジー」などと銘打たれることが多い。

主人公は自律型移動都市を守るために戦う「武芸者」として最高峰の実力を持ちながら、その道に挫折した少年レイフォン。武芸に変わる新しい道を探すために学園都市に入学したレイフォンが仲間との交流や様々な事件を通じて自身の進むべき道を模索する姿を描く。レイフォンをはじめとする学園都市に生きる少年少女たちが自らの道を模索する姿と、徐々に明らかにされる荒廃した世界のルーツを物語の主軸として、超人的な能力を持った武芸者同士や巨大な怪物「汚染獣」とのアクションシーンや、レイフォンと彼を取り巻く少女たちとの恋愛模様が物語に華を添える。

主要キャラクター
分量の配分
備考

生徒会の一存/富士見ファンタジア文庫

私立碧陽学園の生徒会役員は、一風変わった方法で選ばれる。それは純然たる人気投票。なので外見が美しいものが選ばれることとなる。男子は他の男子からの反感がある為、必然的に美少女の集まりの場となる。結果として生徒会長・桜野くりむを始めとする役員は美少女だらけ。その中で1人、猛勉強の末「優良枠」で役員入りした男子生徒・杉崎鍵。本作は、彼ら碧陽学園生徒会の日常を綴った記録である。なのでだいたいの話は杉崎の視点から語られている。しかし、杉崎の失踪や記憶喪失では他のメンバーが語っていたりする。

本編では1冊ごとに1か月の単位で時間が進行する。

主要キャラクター
分量の配分
備考

フルメタル・パニック!/富士見ファンタジア文庫

いかなる国家にも属さない、軍事による平和維持活動を主とする対テロ極秘傭兵組織ミスリル。軍事的な緊張状態にある紛争地帯などに出没し、テロリストや独裁政権に対し、強襲揚陸潜水艦「トゥアハー・デ・ダナン」や、最新鋭の人型強襲兵器「アーム・スレイブ」などを送り込み、これを殲滅している秘密組織である。

ミスリルの特別対応班に所属するエージェント相良宗介は、都立陣代高校に生徒として潜入し、仲間と共に千鳥かなめを秘密裏にボディーガードするという特殊任務を与えられる。幼少時からゲリラや傭兵として激戦地を渡り歩いてきた宗介は、平和な日常での常識が皆無で日本の生活に全く馴染めず、ひたすら失敗を繰り返す。初めは軍事オタク扱いされて避けられていた宗介だったが、二人は次第に打ち解けていく。

そんな中、ミスリルに敵対するテロ支援組織アマルガムの幹部で、宗介のかつての仇敵ガウルンが、修学旅行中のかなめを拉致すべく、学年全員を巻き込んでハイジャックを決行する。なぜ、かなめが狙われるのかさえ分からない絶望的な状況下で、援軍の到着を待つ宗介は、ひとり決死の反撃を開始する。

享楽的に戦闘を楽しむガウルンの駆る、謎の特殊兵器を持つ新型アームスレイブとの戦闘により負傷した宗介らは、かなめを連れて逃亡するが、次第に敵の包囲網は狭まっていく。絶体絶命の窮地に陥ったその時、ダナンからの緊急展開ブースターにより射出された、ミスリルの新型アーム・スレイブ「アーバレスト」がその姿を現すのであった。

主要キャラクター
分量の配分
備考

ゼロの使い魔/MF文庫J

平凡な高校生・平賀才人はある日突然、異世界ハルケギニアに召喚されてしまう。彼をこの世界に召喚したのは、トリステイン魔法学院の生徒でありながら魔法の才能がまるで無い「ゼロのルイズ」こと、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールだった。

失敗とはいえ、召喚の儀式によって呼び出された才人は、「使い魔」としてルイズと契約のキスを交わす。すると、才人の左手には使い魔の証である契約のルーンが浮かび上がった。こうして、ルイズと「犬」扱いされる才人との奇妙な同居生活と冒険が始まった。

主要キャラクター
分量の配分
備考

僕は友達が少ない/MF文庫J

聖クロニカ学園(せいクロニカがくえん)高等部2年生の羽瀬川小鷹は、転校から1ヶ月経ってもその外見が原因で周囲にヤンキーと勘違いされ、クラスで浮いた存在であった。

ある日、小鷹はいつも不機嫌そうにしている同級生の三日月夜空が一人で楽しげにしゃべっているのを目撃。夜空はエア友達と話していたと釈明し、友達をつくるために隣人部(りんじんぶ)という部活を創部、小鷹も無理やり入部させられることになる。

やがて隣人部には女王様気質の美少女・柏崎星奈、「しんのおとこ」を目指す楠幸村中二病な小鷹の妹・羽瀬川小鳩、変態的思考を持つ天才少女・志熊理科と、非常に「残念」な美少女たちが次々と入部してくる。

主要キャラクター
分量の配分
備考

涼宮ハルヒの憂鬱/角川スニーカー文庫

「東中出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上。」

高校入学早々、この突飛な自己紹介をした涼宮ハルヒ。美少女なのだが、その性格・言動は変人そのものであり、クラスの中で孤立していた。しかし、そんなハルヒに好奇心で話しかけた「ただの人間」である、キョンとだけは会話をするようになる。

ゴールデンウィークも過ぎたある日、校内に自分が楽しめる部活がないことを嘆いていたハルヒは、キョンの発言をきっかけに自分で新しい部活を作ることを思いつく。キョンを引き連れて文芸部部室を占領し、また唯一の文芸部員であった長門有希を巻き込み、メイド兼マスコットとして上級生の朝比奈みくるを「任意同行」と称し拉致。さらに5月という中途半端な時期に転校してきた古泉一樹ハルヒ曰く「謎の転校生」)を加入させ、「宇宙人や未来人や超能力者を探し出して一緒に遊ぶこと」を目的とした新クラブ「SOS団」を発足させる。

ところが団員として集まったキョン以外の3人は、それぞれ本物の宇宙人、未来人、超能力者であり、キョンSOS団の結成と前後して、三人からそれぞれ正体を打ち明けられる。彼らが言うには、ありふれた日常に退屈し非日常を渇望しているハルヒこそ、彼らにとって解析不可能な超常現象を引き起こす原因となっている未知の存在なのだが、ハルヒ本人にはその自覚がないのだといい、彼らはそのことを彼女自身に悟られずに観察するため派遣されてきたのだという。当初は半信半疑であったキョンも、間もなく実際に超常現象に巻き込まれて命の危険に晒されたことにより、彼らの言葉を信じざるを得なくなる。そしてキョンSOS団の団員たちは、非日常を待ち望んでいるハルヒ本人に事実を悟られないように注意しつつ、ハルヒ自身が無自覚な発生源となっている超常現象を秘密裏に解決したり、宇宙人や未来人や超能力者たちの勢力の思惑に振り回されたり、ハルヒが気紛れで引き起こしたり持ち込んだりする日常的なトラブルに付き合ったりする日々を過ごすことになる。

主要キャラクター
分量の配分
備考

レンタルマギカ/角川スニーカー文庫

人が思うより、少しだけ世界には魔法が多い
人が思うより、少しだけ世界には神秘が多い。

臆病で弱気な高校生・伊庭いつきが父の失踪を機に継ぐこととなった魔法使い派遣会社「アストラル」。慣れない社長業に悪戦苦闘するいつきが、個性的な社員たちと共に迫りくる敵と戦う異種魔法戦闘ファンタジー

主要キャラクター
分量の配分
備考

文学少女/ファミ通文庫

高校2年生の今、「普通の男子高生」の主人公・井上心葉。彼は過去に大きなトラウマを抱え、モットーさえ「君子危うきに近寄らず」。そんな彼がひょんな事から、生粋の文学少女である天野遠子の秘密を知ってしまう。秘密を知ってしまった事で彼は遠子が部長を務める文芸部に強制的に入部させられ、毎日毎日三題噺を書かされることとなってしまった。

天真爛漫で無邪気な遠子に振り回され、「これは事件よ!」の台詞に頭を抱えながらも遠子が首を突っ込んだ(もしくは心葉本人が巻き込まれた)さまざまな事件を解決に導く手助けをしていく。その中で関わりを持った竹田千愛、芥川一詩、櫻井流人、姫倉麻貴、琴吹ななせなどに少しずつ心を開き、やがてトラウマの元となった、ある少女と再会を果たす。

そして彼の物語が読み解かれ過去から解放されたとき、心葉と遠子は今までの信頼を互いに裏切ってしまう。千愛、一詩、流人、麻貴、ななせ、そして心葉……。あたたかく、甘く、優しい文学少女の手によってすべての物語が読み解かれ終えたとき。読み手であった文学少女天野遠子の物語が綴られる。彼女の物語を読み解いていくにつれ心葉たちの運命もまた、少しずつ動き出すのであった……。

主要キャラクター
分量の配分
備考

バカとテストと召喚獣/ファミ通文庫

科学とオカルトと偶然によって開発された[2]「試験召喚システム」を試験的に採用し、学力低下が嘆かれる昨今に新風を巻き起こした文月学園。振り分け試験の成績で厳しくクラス分けされるこの学園で自信満々にテストの結果を受け取った主人公・吉井明久を待っていたのは、最低クラスであるFクラスの、学び舎とは思えない最低の教室だった。この状態を改善するには、試験の点数に応じた強さを持つ「召喚獣」を使用した戦争「試召戦争」で勝ち上がり、上位クラスの設備を奪い取るしかない。明久はFクラス代表の坂本雄二を焚きつけ、Fクラスを試召戦争へと立ち上がらせる。学力と引き換えに多彩な技能を持った彼らは、学園最高の学力を誇るAクラスからの設備奪取を目指して動き出すが……。

主要キャラクター
分量の配分
備考

グイン・サーガ/ハヤカワ文庫

首都クリスタルへのモンゴール軍の奇襲により、中原の歴史ある国パロは滅亡の危機に瀕していた。国王、王妃までもがモンゴール兵の手により殺害されるという状況の中、家臣はパロ王家に太古より伝わる古代機械(物質転送装置)を用いて、国王の長男にして王太子であるレムスと、その双子の姉リンダを友邦国アルゴスへ移送しようとした。が、古代機械の座標設定に狂いが生じ、2人はあろうことか敵勢力のまっただ中、モンゴール辺境にある魑魅魍魎の跋扈するルードの森へと転送されてしまった。

身を守るすべとてなく、ただ怯えて身を隠すしかなかったレムスとリンダを、ついにモンゴール軍の小隊が発見し、絶体絶命の危機に追いつめる。しかしその時、突如として現われた豹頭人身の異形の超戦士が小隊を全滅させ、双子は難を逃れる。自分自身の名と「アウラ」「ランドック」という2語を除き、全ての記憶を失っていたこの豹頭の男グインは、戦いの後で憔悴し切って倒れるが、リンダの介護によって間もなく体力を取り戻し、以後2人と行動をともにすることとなる。

死霊を始めとする魑魅魍魎の襲撃から、一夜の間は辛くも逃れた彼らだったが、翌朝には一帯を支配するモンゴールの出城・スタフォロス城の軍勢に再び発見され、衆寡敵せず投降を余儀なくされる。全身を業病に冒された「黒伯爵」こと城主ヴァーノン伯爵により投獄されたグインらは、隣の牢に収監されていた若き傭兵イシュトヴァーンと出逢う。その夜、半獣半人の蛮族セム族がスタフォロス城に攻め入った混乱に乗じ、獄中でリンダと知り合ったセム族の娘スニを加えた4人は、スタフォロス城から眼下に流れる暗黒の河・ケス河へと身を投じて脱出に成功する。そして翌朝、彼らより先に脱出に成功していたイシュトヴァーンが一行に加わり、ケス河の対岸、妖しい瘴気渦巻く砂漠の地ノスフェラスを最初の舞台として、レムスとリンダの、故国を目指す苦難の旅が始まるのである。(以上、第2巻『荒野の戦士』冒頭部まで)

主要キャラクター
分量の配分
備考

化物語/講談社BOX

高校3年生の少年・阿良々木暦は、文化祭の準備をしていた5月のある日、ひょんな事から2年間ろくに会話すらしたことがない病弱なクラスメイト・戦場ヶ原ひたぎの秘密を知ってしまう。なんと彼女には、およそ体重と呼べるものが殆ど無かったのである。

暦は秘密を知った日の放課後、ひたぎから秘密をばらさないようにと執拗な脅しを受けるが、それにもめげず彼女の秘密に対する協力を申し出る。彼女によると、2年前に1匹の不思議な蟹に出会い、重さを根こそぎ持っていかれたのだと言う。

実は暦もひたぎと同じような奇妙な体験をしており、その時に忍野メメという怪異に詳しい男の力を借りたのだった。暦とひたぎはメメに相談する為、彼の住む学習塾跡の廃墟ビルに向かう。メメによるとひたぎの体重を奪った蟹もやはり「怪異」であるという。ひたぎはメメの力を借り、自分の体重を奪った怪異と再会するのだが、それには彼女自身が封じたある過去の秘密が関係していたのだった……。

主要キャラクター
その他のキャラクター(概ね一話一人主役)
分量の配分
備考

(あらすじの引用はすべてWikipediaより)