松阪マームの受水槽から遺体

松阪市船江町ショッピングセンター・マームの従業員出入り口側の屋外に設置してある受水槽から、27日夕方、男性の遺体が見つかった。警備員が発見し通報で駆けつけた松阪地区広域消防組合の救助隊が引き上げた。松阪署によると、自殺の可能性が高いという。
(夕刊三重11月28日―「松阪マームの受水槽から遺体まとめ」から孫引き)

 最初はどこかのニュースサイトで見て、はあはあと思って流してたけど、さっきニコニコの毎時1位にまとめ動画が上がっていたので、またかよと思っていたところだ。
 要するに、上水道の水を一時的にためておく場所に、自殺した人の死体が入っていた時期があったということで、それはしばらくの間、気付かれることなく、死体水溶液が調理等に使われていたのだよということですな。
 衛生管理に怠慢があったから死体水溶液が調理等に使われてしまったことは間違いないのだけども、この事実を喧伝して回る、つまり祭になるというのは、もはやネットがもたらす二次災害だとしか近頃捉えられないんだよな。別にこの話は、隠蔽したマスコミの方が正しいという話じゃないんだけども、祭によって不条理な不幸に見舞われる人も居るやないかって思ったわけよ。

  死体水溶液を利用した料理を食った人 死体水溶液を利用した料理を作ってしまった人・法人
引鉄 ただ普通に外食しただけなのに ただ普段通りに調理しただけなのに
引鉄への対策 外食にはそういうリスクがあることを知っておけよ 調理等に使用している器具/インフラに危険がないか調査しておけよ
実害 死体水溶液を摂取することで身体に異常が起きた/病気に罹った/精神的な負荷を受けた 不本意な休業することになった
この事実が槍玉に上げられない時 自分に起きた体調の異常が他者の過失によるものなのに、正当な補償を受けられない 今後も概ね通常の営業を続けていける
槍玉に上げられた時 補償を受けたりできる/特に身体に異常を来たさなかった人でも、気分が悪くなる 風評が悪くなる/利益が失われる/下手すると路頭に迷うことになる

 祭の参加者の大部分は、特にイデオロギーがあるわけでもなく、つまり何も考えてないと思うんだが、だとしたらもうこれは現象だよな。二次災害です。むしろ被害者コンバータっつーか、ある種の見方をすれば自殺したやつが一番悪いし、はたまた、ショッピングセンターの受水槽を管理する部署が悪いし、取り上げなかったマスコミが悪いともいえる。さらには、そのショッピングセンターを利用した客が悪いのかもしれないし、そのショッピングセンターを爆破する予告をして休業させなかったテロリストが悪いのかもしれない。言葉遊びが過ぎてもよくないが、その次元での責任の移行と思えてしまうのだよなあ。俺は決してマスコミ擁護の立場じゃあないんだけどさ、とりあえずネットにおける一般的人格っつーのはマスコミが嫌いなきらいがあるから(ワーオ)、そこに咎を集めようとする現象がまた起こったという話なんじゃないのかって感じてしまうのですわ。上の表はね、それぞれ同じ列の項目が、同じ重さであると言っているわけじゃないっていうか、むしろ異なるんだろうけど、この祭活動が果たして、活動の最中に居る人々が思うほど正当でよいことをもたらすものなのかというのはかなり疑問だ。まだまだ分かってない真実とかもあるかもしれないし、所詮机上で考えている俺らには掴みかねる何かが現場にはあるのかもしれないし、ううん、どうなんでしょうね。