カルビ

 カルビ。大いなるカルビ。カルビを食いたい。カルビというのはどこの部位なの? カルビを食べた人いますか? カルビといっしょ。カルビがいつも隣にある生活。カルビの消失。カルビ、お前は今、笑っているか。カルビの五重奏。カビル。カルビ食いたいね。牛角でよい。牛角カルビでよい。安安はさすがにちょっとアレだが、牛角食いたい。というより牛角のタレで肉を食いたい。と言った方が正確かもしれない。自分の家でやる焼肉はなぜかそれほど美味くない。なんでや?
 上手い判断をしたいね。後から、あれはああするべきではなかったな、と思うことが多々ある。誰しも多々あるでしょうね。すべての行動の決定に100年ぐらいの猶予があれば、正確な判断ができる気がする。正確というか、後悔しない判断ができる気がする。いや、自分が今、頭の中で飼っている意思決定チームの思考を正確に反映した判断を世に送り出せる気がする。それは上手い判断なのか? まずまず上手い。頭の中の意思決定チームは、俺オリジンではないので、信頼できる。俺オリジンは、ちょっとね……。決定打に欠ける。というか、俺オリジンは、俺の脳内というだけで、その意思決定チームを包む場の雰囲気として存在しているので、わざわざ議員として動員しなくてもいいという感じだ。これ、喩えを把握できないと怪文書じゃない? なんだよチームとか議員とか。哲学書とかこんなノリだよね。
 人間の寿命が一万年ぐらいだったらどうなるのか、ちょっと知りたくない? 今までに誰もまだやってないことだぜ。飽きるんかなあ。地獄のように思えるのかな。どう思うんやろ。俺はあんまり変わらん生活をしてそうやけどそんなこともないのかな。考え方って時代によってメッチャ変わると思うけど、一万年の中で、パラダイムシフトについていけなくなる時がいつかやってくるのかな。やっぱり平成初期が最高やった! とか6000年目ぐらいで思ったりするんかな。無限に年金もらえるから超得やな。日本がそれまで存在するのか怪しいけど。でも年金なんか貰わんかっても、知識でなんぼでも食っていけそうな気はするね。でも記憶容量の限界がやってくるのかな。それともものすごい効率的な記憶体系が脳に構築されて、全然変わらずに記憶を貯めこんでいけるのかな。そんな目に遭ったことないから、脳自身にもどこまでできるか分からんよな。淘汰の競技に入ってない。脳の方も150年目ぐらいに「ちょっと長くない?」ってなってくるかもしれん。バグったら嫌だな。せっかく一万年もあるのに、もう150年目でバグって、あとはアウアウアー言うてるだけで終わる。なんや夢のない。